現在、ドイツで芸術活動中。
Artist in ASO 2014 での活動紹介
当初から提案していた「阿蘇からのお土産」をテーマに、ぶれずに制作を進めてきました。日本に留学していた経験もあり文化への理解度、親和性は大きかったと思います。阿蘇地域の生活者の歴史的な背景から紡ぎだされる、日用品や骨董的な品々を、床に敷いた米の上に並置しました。照明を効果的に使用した展示空間は民話のワンシーンのようで、自らの滞在中に共感した人々・場・品々が一編の私小説的な作品空間をつくり出していました。
他に千人針という日本人にとっては暗いモチーフを、滞在受け入れ先のオーナーや地元の主婦などとの交流の中で織り上げていく行為は、歴史を振り返りながらも新たな交流を示唆するインターベンションになっています。また、展示物全体が、滞在生活そのもののドキュメントとして詩情を孕みながら表現されていました