1 プログラムを実施する背景
「阿蘇」は、日本の九州地方のほぼ中央に位置し、東京から飛行機で約2時間の熊本県にあります。世界最大級のカルデラ内には、活火山・中岳を始めとした阿蘇五岳がそびえ、約5万人の人が生活しています。また、紀元前282年に歴史を発する阿蘇神社などの歴史文化資産や数多くの希少な動植物に恵まれており、年間1700万人を超える観光客が訪れる日本有数の観光地でもあります。
2013年には、日本国内最大の草原を活用したユニークな農業形態や美しい草原・農村景観などが評価され、国連食糧農業機関(FAO)による世界重要農業遺産システム(GIAHS)に認定されました。また、2014年には、世界ジオパークにも認定されています。
更に、世界文化遺産登録を目指した積極的な取組みも進められていることから、「阿蘇」地域の魅力をより一層世界に向けてアピールすることが重要となっています。
2 プログラムの狙い
このプログラムは、海外のアーティストに対し阿蘇地域において創作活動に取り組める環境を提供することで、アーティストが阿蘇を題材にした芸術作品を創作し、当該作品を通じて阿蘇の魅力や情報が世界へ広くPRされることを期待するものです。また、地域住民もアーティストとの交流等を通じて新たな発想や価値観を発見し、文化芸術創造の魅力やその影響力を広く享受できることを期待するものです。